【介護福祉・従業員50名】休職規定を見直し、優秀な職員の復帰支援が成功した事例
1. 現状の労務の課題
介護福祉事業を運営する従業員数50名の企業では、デイサービス、グループホーム、居宅支援事業を主に行っています。
ある日、優秀なスタッフが休業に入りました。しかし、休業中に何をすべきか、復帰の基準やプランについて明確な方針がなく、会社は対応に困っていました。
特に介護業界では、人材の確保が難しいため、このスタッフの復帰は非常に重要でした。
2. 社労士事務所からの提案内容
この問題に対して、社労士事務所はまず、既存の休職規程の見直しを提案しました。
既存の規程には休職に関する詳細な記載が不足していたため、復帰の計画を立てることができませんでした。
そのため、出勤訓練やお試し出勤制度を導入し、復帰支援のための具体的な制度を新たに設けました。
また、復帰が困難な場合の対応についても明文化することで、どのような状況でも適切に対応できるようにしました。
3. 解決後の結果
この提案を実施した結果、休職者の対応方法についての理解が深まり、企業としての行動指針が明確になりました。
早速、復帰プランを作成し、休職中のスタッフと話し合いを行い、双方で確認しながらスムーズな職場復帰を支援できました。
人材が不足している介護業界において、優秀なスタッフを失わなかったことは非常に大きな価値がありました。
4. 本件のポイント
今回の解決事例では、以下のポイントが特に重要でした。
休職時、休職中、復帰時の基準やプランを具体的かつ詳細に明文化することで、あいまいな休職制度が明確になり、行動の軸が形成されたこと。
休職の裁量権を会社側に持たせることで、企業が主導的に従業員を支援できる体制を整えたこと。
これにより、企業は休職者対応の不安を解消し、より一貫した労務管理を実現しました。
執筆者情報
社会保険労務士法人 JOY
代表
松村真奈美
保有資格社会保険労務士
専門分野人に関する様々な悩みの解決
経歴静岡県出身。大学卒業後、専門商社や大手ウェルネス関連メーカーで勤務し、出産退職。 平成17年に社労士試験に合格。広島で大手通信企業に勤務し、新人研修、スタッフ労務管理、 採用業務などを経た後、営業部門へ異動。自社ソフト販売コンテストで全国1位を獲得。 法人営業を通じて経営者やスタッフの悩みに寄り添い、独立を決意。令和元年7月1日に まつむら社会保険労務士事務所を開設。人事や営業の経験を活かし、多くの人が活躍できる フィールドを創り、企業の成長を支えるために毎日奔走中。
一言超えられない課題は与えられない。必ず乗り越えられるからこそ課題はやってくるのだと
私は信じています。もしよろしければ、課題を超えたその先の景色を私と一緒に見てみませんか?