【運送業・20名】従業員の問題行動と解雇リスクへの対策事例
現状の労務の課題
ある運送会社(従業員数20名)では、入社1年目の従業員が15回の指導歴を持ち、最終通告後に労災事故を起こしてしまいました。会社の車両にも損害が生じたため、会社側はこの従業員を解雇したいと考えていました。しかし、突然の解雇にはリスクが伴うため、適切なプロセスを踏む必要がありました。また、従業員に自主退職を促したものの、本人は復職の意向を示していました。
当事務所からのご提案内容
当事務所からは、いきなりの解雇が不当解雇と見なされるリスクを説明しました。
その上で、次のような対策を提案しました
業務変更の提:適切な部署や業務への異動を検討。
これまでの経緯の処分:指導歴や事故に関する記録を整理し、懲戒処分の一環として対応。
退職勧奨:自発的な退職を促すためのアプローチ。
解決後の結果
ご提案に基づき、会社側は適切な対応を進めました。その結果、従業員から退職の意思が示され、賃金締切日をもって退職することが決定しました。
本件のポイント
記録の重要性:事故報告書や反省文などの記録が適切に行われていたことが、適正な対応に繋がった。
プロセスの理解と実行:懲戒解雇を避けるため、必要な手続きを踏んだ上で会社側が適切な対応を取ったことが、最終的な解決に繋がった。
執筆者情報
社会保険労務士法人 JOY
代表
松村真奈美
保有資格社会保険労務士
専門分野人に関する様々な悩みの解決
経歴静岡県出身。大学卒業後、専門商社や大手ウェルネス関連メーカーで勤務し、出産退職。 平成17年に社労士試験に合格。広島で大手通信企業に勤務し、新人研修、スタッフ労務管理、 採用業務などを経た後、営業部門へ異動。自社ソフト販売コンテストで全国1位を獲得。 法人営業を通じて経営者やスタッフの悩みに寄り添い、独立を決意。令和元年7月1日に まつむら社会保険労務士事務所を開設。人事や営業の経験を活かし、多くの人が活躍できる フィールドを創り、企業の成長を支えるために毎日奔走中。
一言超えられない課題は与えられない。必ず乗り越えられるからこそ課題はやってくるのだと
私は信じています。もしよろしければ、課題を超えたその先の景色を私と一緒に見てみませんか?